アメリカのアマゾンで「アレクサ」の開発にも関わったエンジニアのサンチェズ氏は独立した現在、猫に関するおもしろいアプリを開発して注目を集めている。
そのアプリは「MeowTalk(ミャオトーク)」と言い、猫の鳴き声を人間の言葉に翻訳してくれる。
サンチェズ氏はこのアプリ開発にあたって猫が鳴く理由について調べたところ、猫は猫同士の共通の言葉をもったり、互いにコミュニケーションをしたりしない。家の外で猫がほかの猫にニャオと話しかけることもないとわかった。
ペットとして飼われている猫は、飼い主に何らかの意思を伝えるためにニャオと鳴く。伝えたいメッセージは大きく分けて9種類あるが、鳴き方や音やそれぞれの猫によって異なるようだ。
サンチェズ氏はアレクサ開発の経験と知識を土台にし、「お腹がすいた」「痛い」といった猫の伝えたいメッセージを、鳴き声を通して言葉に変換するコーディングを行っている。
このアプリをダウンロードした飼い主は飼い猫の鳴き声を録音し、その声の訳を得ることができる。さらにオプションとして、自分の猫の独特の声を読み取れるように微調整したり、アプリに教え込むことができる。アプリは特定の鳴き声を数回聴き取ることで認識ができ、飼い主が教えた通りの訳を表示できるようになる。
アプリがきちんと飼い猫の翻訳ができているかのフィードバックを開発側に送ることもでき、ユーザーの声をもとに改善を重ねていく予定だ。
このアプリはまだ開発途中ではあるが、iPhoneとAndroidのアプリストアで試作品をダウンロードすることができる。サンチェズ氏と彼の開発チームは今後、スマホアプリにとどまらず、同じ機能を持った猫の首輪を開発しようと意気込んでいる。
愛猫の気持ちは翻訳しなくてもわかるという飼い主もいるだろうが、キャットシッターや猫の扱いに慣れていない子供などにはとても便利な機器になるだろう。
関連URL: Former Amazon Engineer Creates App to Translate Cat Meows into Words Humans Understand