アメリカオレゴン州に住むケイトさんが飼っている猫のエズメは、ある問題行動をしてケイトさんを困らせていた。
エズメは毎日外に出かけて行き、口に何かをくわえて家に戻ってくる。それは鳥やトカゲなどではなく、なぜか人間用のグローブやマスク、そのほかの小さな家事用品が大好きで、近所の家から盗んでは自分のコレクションにしていた。
もとはと言えば、エズメが初めて1日に11個のマスクを持って帰ってきたとき、ケイトさんは鳥などの野生動物ではないのに安心してエズメを褒めておやつをあげた。それがきっかけでエズメはグローブ、水着、ペンキ塗りのローラー、テープなどありとあらゆる「生きていない物」を持ってくるようになった。
グローブに関しては片方だけ持ってくることが多いが、後日もう片方をちゃんと見つけてペアを揃えるというこだわりもあった。
エズメは自分が良いことをしていると誇りを持っているけれど、愛猫の悪行をこれ以上黙認するわけにはいかないと決心したケイトさん。考えた末にある奇抜なアイデアで近所の人たちの注意をひくことにした。
彼女は大きな看板を作り、「私の猫は泥棒です」という大きな文字とともに、グローブをくわえたエズメの絵を描いた。そして「これらの物があなたのだったら持ち帰ってください」と書き添え、これまでエズメが盗んだグローブなどをロープに吊るしておいたのだ。
「この看板を立てたあと、エズメは1週間なにも持って来なくなったの。看板で泥棒呼ばわりしたことを少し怒っているような感じだったわ」とケイトさんは笑っている。
看板の前で立ち止まる人のほとんどは写真を撮っていくだけだが、ケイトさんは1度だけスクールバスのドライバーが停まって幾つかのペアのグローブを持って帰ったのを見たそうだ。本当にドライバーのものかどうかはわからない。
いずれにせよケイトさんの近所の人は日用品はきちんと家の中にしまい、グローブには名前を書いておいた方が良さそうだ。
関連URL: Oregon Woman Calls Out Her Pet for Stealing from Neighbors with 'My Cat Is a Thief' Yard Sign