イギリスウェールズに住む男性カルロスさんは、10歳になる愛犬のラブラプードル「モンティ」を連れて最後の山登りに挑戦した。
カルロスさんとモンティはこれまで国内のさまざまな山を登り、サウスウェールズにあるブレコン・ビーコンズ山脈の3つの峰の頂上まで登った経験がある。
しかし2年ほど前にモンティは白血病にかかってしまい、抗がん剤治療で回復したもののすぐに再発。これ以上病気と闘うことはできないほど弱ってしまったが、それでもカルロスさんはモンティとまたビーコンズに戻りたいという夢を諦められなかった。
カルロスさんは友人たちのサポートを受けながら、モンティとの最後の山登りを決行した。農作業用の一輪車にモンティを乗せ、ときには抱っこ紐でおんぶをして、2人はペン・イ・ファンというブレコン・ビーコンズ国立公園の最高峰の山の頂上まで登り詰めた。
通りかかった多くの登山者は2人の姿に感銘を受け、励ましの声をかけたり一輪車を押すのを手伝った。希望を捨てず懸命に登る姿を見て涙する人も少なくなかったようだ。
モンティはカルロスと大好きなハイキングを楽しみ、満足したかのように山登りから帰って間もなく息を引きとった。
カルロスさんはモンティとの最後の冒険を支えてくれたすべての人、そして10年間お世話になったすべての人に感謝している。
「この小さな坊やは本当にたくさんの人の人生に関わってきた。出会った人を笑顔にし、ふと立ち止まって自分の人生は悪くないと思える機会を与えてくれた。モンティは決して人を判断せず、いつも穏やかに待ちながらうまくいかないときは慰めてくれた」とカルロスは言う。父の日までなんとか生き延びてくれたのは、カルロスにとって最高のギフトだった。きっと山登りの思い出を胸に、天国で安らかに眠っていることだろう。
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