クリミア自治共和国から発信されたある母猫の心温まる動画がネット上で話題になっている。その猫は自分の子猫とともに、4匹のリスの赤ちゃんを可愛がって育てている。
もともと子リスたちは公園で母親から置き去りにされていたのを公園の管理人が見つけた。そして試しにちょうど子猫を産んだばかりの母猫プーシャに近づけてみた。最初はリスたちは怖がっていたがすぐにプーシャに心を開き始め、今ではまるで親子のように寄り添い合っている。
なぜこんなことが起こったのか。種の違う動物の子どもを受け入れて育てるなんて人間の目からは理解し難いのだが、この母猫の行動は科学的に説明ができるそうだ。
メス猫は匂いが似ていれば他の動物の子どもであっても本能的に育てることができる。それを知ってか公園の管理人はリスと猫の子どもをミックスさせてプーシャのお腹へ置いた。最初はリスが驚いたりして混乱があったものの、近くで様子を見守り続けると、リスたちはほかの子猫たちともうまく調和をとれるようになった。一緒に寝たりお互いを追いかけて遊び、ときにはお母さんのミルクをめぐって喧嘩をすることもある。
血が繋がっていなくても種が違っていても分け隔てなく母乳を与え、体を舐めてあげるプーシャの姿は多くの人々に感動を与えている。本能とはいえど、その慈悲深い愛情と小さな命を守ろうとする使命感には学ぶことが多い。
ワールドペットニュース
保護されたリスの赤ちゃんを育てる猫の深い愛情
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