イギリス人のジョナサン・アシュウォースと妻のジュリーは、誰もがうらやむ海外旅行三昧の生活を送っている。50代の2人は決して裕福ではないが、とても賢い方法でほとんどお金を使うことなく各国を旅行している。
夫妻は2017年にイギリスにある持ち家を売り、世界中にある個人の家に滞在する生活に切り替えた。彼らが活用している「トラステッド・ハウスシッターズ」というサービスは滞在先の家のオーナーが不在の間、家とペットの世話をする代わりに無料でその家に泊まることができる。
夫妻は経験ゼロ、レビューゼロの状態からのスタートだったため、自宅近くの物件をいくつかこなしてレビューを増やし、信用度を高めていった。その後はカリフォルニアやスペイン、フランス、タイなどの国を訪れ、家とペットの世話をしながら旅先で夢のような生活を楽しんできた。
2人とも動物が大好きなので、滞在先のペットと触れ合い、毎日一緒に散歩したり遊んだりしながら絆を深められるのも旅の醍醐味。滞在先のペットは犬猫だけでなく、ときには馬やニワトリ、ハムスター、ウサギ、ブタなど多様だ。動物たちの世話をする傍らその様子をビデオや写真に撮って飼い主に送るなど、細やかなサービスと配慮で高評価を得ている。
しかし、やっと海外でのシッター生活が軌道に乗ったところでコロナパンデミックが起こり、渡航予定はすべてキャンセルに。2人はイギリスに戻り、シッターが再開できるまでキャラバンでの生活を余儀なくされた。
規制が緩和された現在は入国を許可している国に限定してシッター業を行っている。昨年末から夫妻はオーストラリアにおり、間もなく7週間の滞在を終えてイギリスに戻る予定だ。2人はいまや人気シッターとして名をあげているため、カナダや南アメリカからすでにオファーを受けている。
夫妻のように国を越えてハウス・ペットシッターをしたい人は年々増えており、シッターをしたい人と頼みたい人の両者を結ぶプラットフォームサービスも多様化している。海外旅行と動物が好きで英語力のある人はトライしてみる価値がありそうだ。「シッターを始めてからいろんな意味で新たなドアが開いて人生が豊かになった」とアシュウォース夫妻も薦めている。
ワールドペットニュース
ハウス&ペットシッターとして格安で海外旅行を楽しむ夫婦
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