ふわふわの毛布やクッション、飼い主のお腹の上に乗り、前足を交互にふみふみする猫のしぐさ。子どもっぽい無垢な動きがとても愛らしいのだが、そもそもなぜ猫はふみふみするのだろうか?アメリカの獣医たちに聞いたところ、6つの理由を教えてくれた。
まず1つ目に考えられるのは、猫は安心感や心地よさを求めてふみふみをすることが多い。子猫のときに母親のお腹を前足で押しながらミルクを吸っていた本能的習慣から、成猫になってもふわふわのものに触れるとふみふみしてしまうのだ。なかにはミルクのことを思い出してよだれを垂らしてしまう猫もいるようだ。
2つ目の理由は自分のテリトリーを示すため。猫はふみふみすることで肉球から発する匂いを物に移し、他の猫に対して「これは自分のものだ」とマーキングしている。
3つ目として、もし猫が寝る前にふみふみしていたらそれはベッドメイキングをしているのだろう。ネコ科の生き物は昔から寝る場所を平らにして整える習慣がある。寝心地が良いのはもちろん、寝ている間も外敵や周りの変化に気づきやすくしている。
4つ目の理由は、飼い主に対して好意を表しているからである。犬が飼い主の顔を舐めるのと同じように、猫が飼い主の体にふみふみするのは「あなたと一緒にいるのが好きだよ」というサインなのだ。
5つ目の理由は少し意外かもしれないが、ふみふみすることで猫は前足のストレッチをしている。繰り返し行うことで筋肉が活発になり血行も良くなる。
最後の理由は避妊していないメス猫に限るが、発情期になると過度に人に対してふみふみをしたり、顔や体を擦りつけることがある。
さまざまな理由があるが、どれも心配するべきものではない。そのときの猫の気持ちに寄り添いながら、愛猫のふみふみを楽しんで欲しい。
関連URL: 6 reasons your cat 'makes biscuits,' according to vets