ロシアがウクライナ侵攻を始めた2月24日を境に、ジャックラッセルのパトロンの生活は一転した。
戦前はペットとして飼われ、公園へ散歩したり飼い主に抱かれて家でのんびりと過ごすことが多かった。
しかしパトロンは現在、ロシア軍が落とした爆弾やミサイルを嗅ぎ分ける探知犬として働いている。これまでに150を超える爆発性の武器を見つけ、多くの人々の犠牲を未然に防いできた。
パトロンはウクライナ緊急事態庁のベストを身につけ、飼い主のミーシャさんと任務にあたっている。パトロンはもともとミーシャさんの同僚から譲り受けた犬で、同僚のもとで弾薬の匂いを嗅ぎ分ける訓練を受けていた。
パトロンは2歳で体も小さいが、やる気にあふれる熱心な態度と力強い眼差しは多くの人に勇気を与えている。
ジャックラッセルは爆弾探知において最も適した犬種で、爆弾を踏んでも体が軽いので爆発を誘発しにくいという安全面での利点もある。
ウクライナにはパトロンのほかに約600頭の爆弾探知犬が戦場で活躍している。落ちた爆弾を取り除くのに1年半以上かかると言われているが、市民が安心して街を歩けるよう、命をかけて爆弾と向き合う人々や犬がいることを私たちは忘れてはいけない。
ワールドペットニュース
地中の爆弾を探知するウクライナのヒーロー犬
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