イギリスから怒りと恐怖が込み上げる悲劇のペットニュースが届いた。
バッキンガムシャーで暮らす72歳の女性レイノルドさんは、14歳のダックスフンド犬ジャンボを連れて散歩に出掛けていた。街の舗装された歩道を歩いていると、電動スクーターに乗った20代の男性がスピードを出して前から走ってきた。恐怖を感じたレイノルドさんは男性に止まるかスピードを落とすように大声で叫んだが、男性は高速のままレイノルドさんが持っていた散歩ひもの中心を通り過ぎた。その衝撃でひもに繋がれていたジャンボは空中に舞い上がり、地面に叩きつけられてしまった。
レイノルドさんがパニック状態でジャンボを抱き上げると彼の口からは大量の血が流れ、すでに呼吸は止まっていた。スクーターの男性は「この道路で犬の散歩をしていたあなたが悪い」と言い放ち、そのまま現場を走り去っていった。
レイノルドさんは警察に通報したが、いまだにその男性の身元は明らかになっていない。また、電動スクーターが男性本人の所有物かあるいは街でレンタルできる「Zipp Mobility」社のものなのかもわかっていない。
レイノルドさんはジャンボのいない家で悲しみと怒りをあらわにしている。
「電動スクーターは私たちの社会において人に危害を与えうる厄介なものです。このまま何の対策もなければ誰かが殺されるでしょう。電動スクーターは静かだからあなたのすぐそばに来るまで気づかないの。いまや多くの人が歩道を歩くのを怖いと感じている。ぶつかってくるかもしれないとビクビクしながら歩かなきゃいけないなんておかしいわ」と電動スクーターの取り締まりを求めている。
「Zipp Mobility」社の代表者は「このたびの悲劇を聞いてとても遺憾に思います。事件については現在調査を進めていいます」とコメントしているが、電動スクーターの危険性や事故防止のための今後の対策については述べていない。
今後、レンタル業者と市、警察が一体となって市民やペットが安心して歩けるよう改善に取り組むべきだろう。
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