カナダのオンタリオにあるハミルトン・アニマルサービスで動物保護員をしているキムさんが、お腹を空かせて街をうろついている猫のバンスキーを見つけたのは2ヶ月前のこと。
バンスキーのお腹は大きく妊娠しているようだったのでキムさんは保護施設の代表であるカーリーさんに連絡し、彼の自宅で保護することになった。はじめは警戒していたバンスキーだが、段々とカーリーさんに心をゆるすようになった。
そして保護して数日後、ちょうどカーリーさんが外出していたわずか1時間のあいだにバンスキーは7匹の子猫を出産した。出産用にきれいで快適な箱を用意していたにもかかわらず、バンスキーはなぜかトイレのなかで子供を産んでおり、帰宅したカーリーさんを驚かせた。カーリーさんは子猫をトイレから出してきれいにし、親子が快適に過ごせるように手助けをしてあげた。
「バンスキーが外で出産しないで済んで本当に安心しています。ノラとして生きてきた彼女と出産前に信頼関係を築くことができたので、こうやって子猫を世話するのも許してくれるんだ」とカーリーさんは言う。
7匹中2匹はまだ弱く、医療的な介助やチューブでの餌やりが必要な状態ではあるが順調に成長している。
子猫たちが産まれて3週間になったとき、カーリーさんはペットとして飼っている犬のノッドに猫たちを紹介した。別の部屋から聞こえる子猫の鳴き声がずっと気になっていたノッドはやっと子猫たちに会えてこの上なく幸せな様子。今では子猫たちの「かわいがり役」としての責務を果たしており、いつもソファで子猫まみれになっている。
7匹の子猫を育てながらカーリーの家でノラから「家猫」として順応していく大変な時期に、犬のノッドがサポートしてくれるのはバンスキーにとってもありがたい。子猫たちを任せている間に体を休ませたり、カーリーさんに甘えることができる。
今まで何度か子猫の世話をしてきたノッドは、母猫に代わって子猫たちにスキンシップの仕方や人間は怖くないということも教えている。今後子猫たちが成長し、里親にもらわれるにあたってとても大切な学びとなるだろう。
関連URL: Cat Gets Some Help from Canine Buddy to Raise 7 Tuxedo Kittens While She Learns to Trust