捨て猫だったシンダーは約1年前に近所の人に拾われ、新しい飼い主のもとで大事に育てられた。しかし、食いしん坊のシンダーは餌を与えられすぎてしまい、11キロという中型猫にしてはあまりにも肥満な体型になってしまった。
寿命が長くないと心配した飼い主は獣医へ連れて行き、シンダーを安楽死をさせたいと頼んだ。しかし獣医は治療次第でまだ元気に生きられると判断し、シンダーを病院で育てることにした。
シンダーはとても愛らしく、誰にでもフレンドリーな性格。肥満でなかなか動けないものの、おもちゃにじゃれる茶目っ気 もあり、病院スタッフはすぐにシンダーが好きになった。
シンダーは肥満が原因で関節炎となり、強い痛みに苦しんでいる。そのため病院は、彼の関節炎を治して健康に戻すためのダイエットプランを立ち上げた。
まずは食事制限から始め、獣医が処方した餌を適量与えることで、シンダーの体重は1.3キロ減った。さらに運動も必要だと考え、関節への負担が少ない水中ウォーキングを試みた。
水中ウォーキングマシンに初めて足を入れたシンダーの表情は困惑と苛立ちに満ちており、運動する意欲はまったく無い。反抗心からウォーキングマシンの隅に体を寄せ、片方の前足だけをコンベアに乗せて軽い水かきをしている。これではとてもカロリーを消費できると期待できない。
水中ウォーキングを依然好きになれないシンダーだが、スタッフの励ましに応えようと少しずつ努力を重ね、苦手を克服しつつある。
彼は今後も病院で暮らしながらダイエットに励み、適正体重に戻ったら病院の受付スタッフに引き取られるそうだ。
シンダーが病院に引き取られてまだ数週間だが、病院スタッフは皆シンダーを家族のように大切に思っており、彼の命を救ってよかったと感じている。また、シンダーのダイエットの取り組みは多くの人に諦めないことの大切さを教えてくれると期待している。
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