180億ドルの資本を持つアメリカの大手オンラインペットサプライ販売会社「Chewy.com(チュウイー・ドットコム)」は、コロナウィルスによる世界的不況のなかで大きく売上を伸ばしている。
収益が増加した理由は、外出自粛要請によって人々がペットフードを大量に買い求めたこと、精神的な癒しを求めて犬を飼う人が増えたことが挙げられる。
消費者がわざわざお店に行かなくても、オンラインでペットに必要なすべてのものを購入できる手軽さも勝因として大きいだろう。
Chewy.comの株価は高騰しており、ウォール街のS&P500種において60%という驚異の上昇率で成長している。高まる需要に応えるため、1万人を新たに雇用しようとしており、今年中に新たに2つの出荷センターを増設する予定だ。
従業員のコロナウィルス感染を防ぐため、オフィスワークは在宅に切り替え、カスタマーセンターのスタッフも90%は在宅で仕事をしている。
しかし、増益に甘んじて油断をするとアマゾンなどの競合に顧客を取られてしまうリスクもある。Chewy.comの代表取締役であるSingh氏は、商品だけでなくカスタマーサービスの充実にさらに力を入れていくと述べている。コロナによる混沌のなか、いかに顧客との信頼関係を強化できるかが今後の成長の鍵となりそうだ。
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