ロサンゼルス小児病院では、入院中の子供たちを励ましたり癒すためにドッグセラピーを積極的に取り入れてきた。
しかしコロナウィルス感染防止のため、犬たちの病院訪問は休止に。過去5年間、1日も休まず訪問を行なってきたドッグセラピープログラムの有志者は、「残念がっている子供たちに何かできないか」と知恵を出し合い、オンラインを使った犬のバーチャル訪問を試みることにした。
これまでに127匹中、60匹が患者とオンラインでコミュニケーションとるために必要なインフラを整えることができた。
犬たちはパソコンのスクリーンに映る友達に興味津々の様子。子供たちも大喜びで、犬を撫でるようにタブレットの画面をさすったり、「耳の後ろを掻いてくれる?」「僕の代わりにお腹をさすってあげてくれる?」といったリクエストをしている姿が微笑ましい。
犬と子ども1対1のバーチャル訪問だけでなく、最多で8匹までの犬と子供たちが同時に集まれるミーティングも毎週行なっている。
「私たちは病院にとって、気晴らしになるおやつのような存在。病院という家族の一員だと思っています。誰でも私たちのところにきて、深呼吸をして、たとえスクリーン越しであってもみんな一緒だよねと確かめ合えたら嬉しいです」とプログラムの代表は話している。
団体はこれまでにも、病室への立ち入りができない重症患者のために犬の写真や手紙を送るなどしてきた。
「困難が来るたびに、いつも私たちは『この状況であなたならどうやって患者さんの助けになれる?』と自分に問いかけながら行動してきました。この病院で犬のいない日なんてありえないと信じていますから」。
ドッグセラピー団体は今日も犬と二人三脚で、小さな患者たちのサポートに尽力している。
関連URL: Therapy Dogs from Children's Hospital L.A. Make Virtual Visits While Social Distancing