イギリスに住む夫妻が飼っているメス猫とアヒルは、偶然にも同じ日に数時間の違いで子供を産んだ。
赤ん坊のアヒルを母猫が口にくわえているのを見た夫妻は、生まれたばかりのアヒルの子が食べられてしまうと目を覆った。しかし、彼らは信じられない光景を見た。
三羽のアヒルの赤ちゃんが母猫の方へよちよち歩きをして近づき、お乳を飲んでいるほかの子猫と一緒になって母猫のお腹に潜っていったのだ。母猫もアヒルの子を自分の子供だと思っているようで、前足でアヒルたちを引き寄せて母乳をあげようとしている。
おそらく母猫は出産直後にアヒルの子を見たことで、母親ホルモンの作用で、ふわふわの毛に覆われた小さくて温かい生き物はすべて無条件で愛してしまったようだ。
本来であれば獲物として捕食の対象であるアヒルの子を我が子として愛している母猫の姿に、夫妻は驚きと感動の気持ちを隠せない。「おたがいに愛し合っていて、時が経ってもその絆はこわれることはないの。本当にすごいことだと感じるわ」と奥さんは言う。
子猫よりも成長が早く、やんちゃに動きまわるアヒルの子に母猫は手を焼いており、箱から脱出するアヒルの子を優しく噛んでまた箱に戻す。まるで「(猫の)お兄ちゃんやお姉ちゃんのようにじっとしているのよ」と叱っているようだ。
生後数週間が経ち、まだ小さくてあどけない子猫たちに比べて、アヒルの子は羽の色が白く生え変わり大人の風貌に近づいた。それでもなおアヒルたちは母猫のあとをヨチヨチと歩いてついて行く。
ワールドペットニュース
アヒルの子の母さんは猫?不思議で可愛い親子関係
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