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患者は爬虫類や鳥、猛獣。豪州で活躍する珍しいペットの専門医

海外

オーストラリアに住むピーター・ウィルソンは、30年前にオーストラリアで初めて外来種や珍しいペットを専門に扱う動物病院を開設した。

もともとピーターはカランビン野生動物保護区で獣医チームの初代メンバーとして活躍していた。彼の周りに珍しいペットを飼う人が増え、そうした動物のための病院の重要性を感じた彼は、動物保護区で培ったスキルと経験を生かして独立をした。

彼の病院では爬虫類や鳥、虫など、現在30種近くの動物を扱っており、毎日珍しいペットがさまざまな問題を抱えてやってくる。
これまでに、ぶつかって首を怪我したインコ、家の鍵を飲み込んでしまった蛇、食欲のないヨロイモグラゴキブリ(オーストラリアの熱帯地域に住むゴキブリ)、ライオンやトラといった猛獣ペットにも治療を施した。
日常的に来る患者のほとんどは鳥類で、ピーターのお気に入りはガチョウ。「ガチョウはとても大きくて風格があるんだ」と彼は言う。

多種多様なペットを扱うピーターだが、「こうした動物たちの問題は彼ら自身が特殊だからではなくて、彼らがどのように飼われているかが問題なんだ。飼い方に関する迷信や科学的根拠のない間違った情報が溢れ、それによって怪我や病気が引き起こされてしまうケースが多い」と警鐘を鳴らす。
彼の仕事の半分は動物たちを治すことで、もう半分は飼い主に正しい情報を提供することである。

治療では蛇に噛まれたり、鳥に突かれたりすることもある。「でも犬や猫の方がよく噛むよ。蛇かロットワイラー犬かと言われたら、蛇に噛まれる方がずっとマシだよ」とピーターは笑う。

ピーターの病院は24時間診療に対応しており、スタッフは奥さんのみ。治療以外の業務は奥さんがこなし、夫婦二人三脚で運営と治療を行なっている。
「うちの病院に限らず、人々は一般的に動物病院に感謝してくれていて、それは犬猫でも同じ。でも、たとえば病気になったメキシコオオサンショウウオを私が治せたら、その飼い主はものすごく感謝してくれるよね」とピーターは語っている。
普通の獣医が頭を抱えてしまうような珍しい動物を専門とするベテラン獣医がいたら、飼い主にとってはとても心強いだろう。

しかし、ピーターのような珍しいペットを扱える動物病院は世界的に少ない。変わったペットを飼うときは、自分が住む地域にそうした動物を治療できる獣医がいるかを事前に調べておくことが大切だろう。そして正しい情報をもとに世話をし、病気や怪我にならないような飼育をしなければならない。

関連URL: Currumbin Valley vet Peter Wilson has spent 30 years working in the wonderful world of exotic pets

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