ニューヨーク州のアンデスに住むモーガン夫妻は、生後16カ月になるゴールデンレトリバーのメドウを我が子のように可愛がっていた。
しかし11月中旬、外出中にメドウが迷子になってしまい、何日経っても見つからなかった。アンデスの森林地域で最後に見たという目撃情報をもとに、モーガン夫妻はチラシを配ったりインターネットで近隣住民にメドウの捜索依頼を求めた。見つけた人への報酬は500ドル（5万円）。何としても夫妻は愛するメドウを取り戻したかった。

そんな最中、たまたまインターネットでメドウのことを知った男性のブライアンは捜索に役立つあるアイデアを思いついた。彼はプロの登山ガイドで訓練を受けたドローンパイロットでもあった。
「メドウは白い犬だから、まだ雪が降っていない今なら歩いて捜索するよりも空から探した方が見つけやすいと思ったんだ」というブライアンの予想は的中し、彼のドローンが撮影したビデオには森の中を歩いている白い動物がはっきりと捉えられていた。
すぐさまブライアンが現場へ駆けつけると、怪我もなく元気な様子のメドウが見つかった。

迷子になって10日目にやっとモーガン夫妻と再会できたメドウ。感極まって泣いている夫妻とは対照的に、メドウは「ちょっと長い散歩に行ってただけで大したことないよ」といった雰囲気で飄々としていたようだ。しかし、いつもは外出先から家へ戻るときには車に乗りたがらないメドウだが、この時は進んで車に飛び乗り、「レッツゴー！」と言わんばかりに運転席の旦那さんの顔を見つめていた。

モーガン夫妻はメドウを見つけたブライアンにとても感謝しているが、ブライアン本人は「人は誰でも困った人を助ける能力を持っている。助けたことで何を得られるかはやってみないとわからないけどね」とコメントしている。

関連URL: Lost and Found! Missing Dog Located by Drone, Rescued After 10 Days in Woods: 'So Grateful'