韓国ソウルの消防局によると、2019年1月から2021年11月にわたる約3年間で猫が原因で着火した火事が100件以上あり、猫の飼い主に注意を呼びかけている。
調査によるとそれらの火事の多くは猫がIHなどの電気調理器の上に飛び乗った際に手足で電源スイッチを押してしまい、鍋などが空焚きになって火を起こしたと考えられる。
火事の半数は飼い主が家を留守にしていた時に起こったようで、家に誰もいないと火がそのまま広がって被害が大きくなってしまう。
消防局はできるだけ自動ロック機能のついた調理器を使い、近くにペーパータオルなどの燃えやすいものを置かないよう助言している。
ソウルでは近年ペットが原因の火事が増えているが、アメリカでも年に1000件以上のペット関連の火事が起きている。日本でもガスコンロの点火レバーを踏み台にして猫がコンロに飛び乗り火がついたといった火災事故がある。
火や熱を発する器具にペットが近づけないようにするのが一番だが、それが難しい場合は動物が触ってもスイッチが入らないよう工夫したり、ロック機能のあるものに買い替える必要がある。大切なペットと家族、家を守るためにも、あらためて火災対策を見直したいものだ。
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