ミシガン州レイクカウンティで6月頭、40歳の男性が何かから逃げるように法定スピードをはるかに上回る速さで運転していた。駆けつけた地元警察とカーチェイスになった末、木と木の間に挟まる形でぶつかって身柄をとらえられたのはジョシュア・アップルバウムという名前の男性。彼の車のなかにはなんと、全長1.2メートルのワニが入っていた。
男性はワニをカレンと名づけて溺愛しているが、もともとはワニなどの野生動物を保護しているチッチェリさんから奪うような形で引き取った。
「カレンは自分の人生で最も大切なもので、それを奪われたくなくてパニックになった。カレンは子犬のように僕の隣で寝るくらい懐いているんだ」と主張する。
彼がTikTokに載せるカレンとの動画は人気を集め、30万人以上のフォロワーがついているため、そう簡単に手放したくないようだ。
男性は警察に拘束されており、ワニはチッチェリさんの元に返されたが、男性は「カレンはいま僕の保護下になく、人質にされている状態だ」と嘆いている。
それに対しチッチェリさんは「TikTokで有名かなんて関係ないわ。ワニは今私たちの広いワニ生息地で3匹の仲間と一緒に平穏に過ごしているの。もう二度とホームレスで警察から逃げ惑い、車のなかで暮らす生活に戻す気はありません」と断固として男性の要求に応じない。
ワニを盗み、不適切な環境で世話をし、さらにスピード違反、逃走…と罪の数を考えると今後まともにワニを飼育できるとは考えられない。
カレンにとって男性との暮らしは束の間の人生の冒険だったかもしれないが、やはりワニはワニらしく自然のなかで仲間と暮らすのが一番幸せだろう。
関連URL: Man claims pet alligator 'is being held hostage' after she was taken during Michigan police chase