ミズーリ州で2ヶ月間迷子になっていた犬が地下150mの洞窟から救出され、無事に飼い主と再会することができた。
アビーという名前の迷子犬を見つけたのは、教師で洞窟探検家でもあるリック・ヘイリーさん。ミズーリ州ペリー郡にあるべロム・ムーア洞窟の地形図を作成するため、30人のアマチュア洞窟探検家とともに8月6日に洞窟に入った。べロム・ムーア洞窟は州内で2番目に大きい洞窟で、22マイル(35km)もの長さを誇る。
しかし洞窟に入ると、予想だにしないミッションがヘンリーさんらを待ち構えていた。
「あなたがここにいて良かった!洞窟に迷い込んだ犬を助けてほしいんだ」と消防署のチーフはヘンリーさんに事情を説明した。どういう経緯かはわからないが、犬が洞窟内に迷い込み、立ち往生しているのを洞窟を訪れていたほかのグループが見つけて助けを求めていた。
洞窟内での人の救出訓練を受けた経験のあるヘンリーさんと同じチームメンバーであるゲリーさんは四つん這いになって狭い穴を潜り抜け、アビーの居場所を突き止めた。アビーにケガは無いようだったが、痩せてかなり弱っており歩く気力は残っていなかった。ヘンリーさんはアビーを毛布でくるみ、ダッフルバッグに入れて地上まで運び出した。
おそらくアビーはネズミかアライグマなどの小動物を追いかけて洞窟に入ってしまい、その後大雨で大量の水が洞窟に流れ込んだ際に洞窟の奥へと流されてしまったのだろうとヘンリーさんらは考える。
救出されたアビーは飼い主と2ヶ月ぶりの再会を果たしたが、暗い洞窟のなかで何も食べずに2ヶ月間耐え、生きて飼い主のもとに戻れたのは奇跡に近い。
関連URL: A missing dog was finally found -- 500 feet underground in an intricate cave system