世界中で蔓延し、日本でも感染が確認されたサル痘。この感染症は人間同士だけではなく、人と動物の間でも感染する恐れがあるのでペットの飼い主は注意が必要だ。
もし飼い主である自分が感染した場合、ペットや野生動物との接触を避け、さわるのはもちろん食べ物やベッドの共有をしてはいけない。可能であればペットは違う家に住む家族や友人に預け、病気から完全に回復したら家のなかを消毒してからペットを迎え入れることでペットへの感染リスクを最小限に止められる。
ペットがサル痘に感染してしまったらどうするか?
まずは飼い主や周りの人が感染した場合、ペットの様子を注意深く観察し、食欲不振や咳、鼻水、発熱、発疹といった症状があったらすぐに獣医に連絡してほしい。
陽性の場合、そのペットは少なくとも21日間の隔離が求められ、ほかの人や動物との接触は最小限にとどめなければならない。排泄物から感染する恐れもあるため、マスクと手袋をつけて糞の処理をし、袋を2、3重にして他のゴミとは分けて出すようにする。
ペットへの感染防止措置は基本的に隔離だけで十分で、マスクをつけたりアルコール消毒をしたりするとかえってペットの健康を損なう危険があるのでやめた方がいい。
まだ現実的にとらえられないかもしれないが、サル痘はこれから日本で急速に拡大する恐れもある。万が一自分や自分のペットがサル痘に感染したらどうすべきか。正しい知識を事前に身につけて準備をしておけば、いざというときに落ち着いて自分や家族、ペットを守ることができるだろう。
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