ロサンゼルスから35マイル離れたカリフォルニア州南部に住む女性の自宅の裏庭で、彼女が飼っているミニチュア・シュナウザーが野生のピューマに襲われる事件が起こった。
ピューマに噛まれた愛犬を救うため、女性はピューマの顔を殴り、肘で突き、あごをこじ開けようとした。
驚いたピューマはすぐさま山の方へ逃げて行ったが、彼女の勇敢な努力も虚しく、傷ついた愛犬はその場で息を引き取った。女性は軽症で済んだようだ。
その地域ではピューマが犬を襲う事件が相次いでおり、その日の朝もピューマの目撃情報があった。地元警察や動物管理員がヘリコプターで捜索を行なっていたが、ピューマを見つけることはできなかった。
開発や高速道路建設が進むなか、山に住むピューマやそのほかの野生動物を取り巻く生態系も変化している。
現在、生物学者たちががサンタモニカ山地国立レクリエーション地域と共同で、ピューマ達が厳しい環境のなかでどのように生き残っているのかを調査している。
野生動物にペットや人が襲われるのは悲しいが、その背景にある環境問題を無視できない。開発を進める人間と、その影響を受ける自然の関係を私たちは今一度考えなければならない。
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