イギリスにある海洋動物の保護施設「コーニッシュ・シール・サンクチュアリー」で暮らしていたカワウソのハリスは、長年連れ添ったパートナーを老衰で失い、1人で寂しく暮らしていた。
カワウソはもともと2匹で夫婦のようにペアを組んで暮らす習性がある。独身に戻ってしまったハリスはベッドメイキングの仕方を教えてくれたり、身の回りの世話をしてくれるメスがいないせいで荒れた生活を余儀なくされていた。
「もう一度ハリスに恋のチャンスを与えてあげられたら....」。そんな思いからサンクチュアリーのスタッフたちは面白い行動に出た。
彼らはハリスのためにオンラインで恋人を募ったのだ。ハリスのプロフィールページを作り、興味を惹くために「Fishing for Love (愛を求めてフィッシング中)」というタイトルをつけた。そしてハリスは思いやりがあって、相手の話をよく聞き、スキンシップを大事にする素敵なカワウソだとアピールした。
そのプロフィールを見てビビッと運命を感じたのは、400マイル離れた「シーライフ・スカーボロウ」に住む雌カワウソのパンプキンだった。
実はパンプキンも大の親友を失い、とても寂しい思いで暮らしていた。「ハリスがここに来てくれたら、きっと2匹はまた幸せに暮せるかもしれない」とスタッフたちも希望を抱き、両施設は2匹のお見合いプロジェクトに本格的に乗り出した。
両者の予想通り、シーライフ・スカーボロウに引っ越してきたハリスとパンプキンは意気投合し、ハリスは新しい環境に驚くほど早く馴染んでいった。2匹はいつも一緒に行動し、今ではキスをし合うほど仲良しだ。
シーライフ・スカーボロウはコロナによって閉鎖中だったが、12月2日に一般客向けに再びオープンした。ラブラブのパンプキンとハリスを多くの人々に見せたいとスタッフたちも楽しみにしている。
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