アメリカのインディアナポリスで17歳の少年が木から降りられなくなって救急隊を呼ぶ騒ぎがあった。

少年はその日、猫が高さ15メートル以上ある木の枝に座っているのを見つけた。その猫は木から降りられず困っている様子だったため、少年はみずから木に登ってその猫を助けようとした。
しかし10メートル近くまで到達したところで、それ以上上に登れないし安全に降りることさえもできなくなってしまった。枝の上に座って途方に暮れているところを近隣住民が見つけて通報し、すぐさま消防署の救急隊が駆けつけた。

救急隊は消防車のはしごを使って助けようとしたが、木の周りの地面は土や落ち葉で非常にやわらかくて消防車がはまってしまう恐れがあった。そのためロープレスキューチームを呼び、ロープを使って少年を救出する手段を取った。
少年はかすり傷のほかにケガはなく、無事に迎えにきた両親とともに帰路につくことができた。一方で猫がその後どうなったかは明らかではない。消防隊によるとその猫は一連の騒ぎを楽しんでいた様子で、何の苦労もなく木を降りてどこかへ行ってしまったようだ。

このニュースに猫を飼っている人々は、「猫を木から降ろそうなんて無理だよ。自分から降りてくるし、降りてこなかったら下でキャットフードの袋を振ればいい」。「木から降りられない猫なんていないよ。死んだ猫を木の上で見たことがないでしょう」などと少年の行動をたしなめるコメントを寄せている。もう少し冷静に考えて行動すべきだったかもしれないが、彼の勇気はぜひとも讃えてあげたい。

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