イギリスに住む女性サムさんは飼い猫のビリーのおかげで心臓発作による死を免れることができたと信じている。
8月8日の夜、猫のビリーは突然寝ているサムさんの体の上に飛び乗り、ニャーニャーと鳴いてサムさんを起こした。目を覚ましたサムさんは右半身が動かないことに気づき、急いで母親を呼んで病院へ連れて行ってもらった。サムさんは3日間の入院を経て回復したが、医師いわく、もしそのまま放置していたら命はなかったかもしれない。
サムさんを起こしたビリーの行動は偶然なのか、それとも意図的なものだったのだろうか。ビリーはサムさんの母親が大好きで、普段サムさんに擦り寄ったり膝に乗ったりしない。
猫の行動の専門家であるルーシー・ホイル氏は、ビリーはおそらくサムさんの心理的変化やいつもと違う行動に気づいて不安を感じたのだろうと推測する。発作を起こしている間、サムさんは汗をかき、いつもと違う動きや声で寝苦しそうにしていたのだろう。ビリーがサムさんの体に飛び乗ったのはその不安の表れだと言える。
ほかの専門家も「ビリーはとりわけサムさんの異常な動きに反応したのだろう。猫は犬や馬のような社会性の強い生き物ではないので、サムさんの命を助けようという明確な意志を持って行動したとは言えない」と述べている。
いずれにしてもビリーのおかげでサムさんが助かったのは事実である。退院後、家に戻ったサムさんは命の恩人であるビリーを抱き寄せようとしたが逃げられしまった。サムさんから病院の匂いがしたからだろうか。
ビリーはサムさんに何が起こっていたのかや、自分がしたことの意味についてわかっていないし、理解する気もないのだろう。ビリーにとって最も重要なのは、サムさんが毎日ちゃんと自分に餌をくれるか。これに尽きるようだ。
ワールドペットニュース
心臓発作に気づいた猫が飼い主の命を救う
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