体を病んだり精神的に落ち込んだとき、そばで支えてくれる人がいると安心するし前向きな気持ちになれる。
ときには人ではなく、動物が大きな心の支えになることもあるだろう。辛いときはそっと寄り添い、元気になったら一緒に喜んでくれる。そんな動物の純粋で献身的な姿をとらえたワンシーンを紹介したい。
アメリカ人女性のシエナさんは20代の若さにして、低血糖や周期性四肢麻痺(突然に発作として両側性に全身の筋力が失われ、しばらくして再び正常に戻る可逆性疾患)、頭痛といった多くの慢性病を患っている。
シエナさんとともに暮らす介助犬のパイパーはシエナさんの血糖値の異変や発作を察知して知らせたり、日常の動作の手助けを行なっている。
シエナさんは車椅子で生活してきたが、新しい治療を受けて体力を回復し、杖を使って自力で歩くことができるようになった。はじめてシエナが歩く姿を見たとき、パイパーは喜びと興奮を抑えられず、何度もジャンプしながらシエナさんを見つめていた。
「私にとっても、パイパーにとっても本当に感動的だった」とシエナさんは振り返る。
介助犬というと穏やかなイメージだが、パイパーはやんちゃな一面もあり、介助の仕事をしていないときには水遊びをしたり海に飛び込んで泳いだりするのが大好き。
「パイパーはすばらしい介助犬で、日々変化する私の障がいを和らげるために何ができるか考えて行動してくれる。私を笑わせてくれる最高のチアリーダーでもあるの。彼がいなかったらいま私はここにいなかった」と語るシエナさん。パイパーは愛するシエナさんの微細な変化に気づき、命の危険から何度も救ってきた。
だからこそ、シエナさんが回復して自らの足で一歩を踏み出したときはパイパーもいろんな感情が溢れ出たのだろう。
パイパーと一緒にビーチへ行き、海で泳ぐ日が少しずつ近づいている。そんな風にシエナさんは感じながら今日もリハビリに励んでいる。
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