インフルエンザに感染するのは人間だけではない。私たちにとって身近なペットである犬もインフルエンザに感染する可能性があるから飼い主は気をつけてほしい。
犬インフルエンザは飛沫や唾液を媒介にして馬や鳥から犬に感染し、犬同士で感染流行が起こる。感染した犬からは咳や鼻水、目やに、発熱、倦怠感、食欲不振、呼吸トラブルといった症状が見られる。いまのところ治療法は限られているものの、アメリカでは感染リスクの高い犬を対象にしたワクチン接種が行われているようだ。
DogFlu.comというウェブサイトでは、アメリカ全土での犬インフルの感染状マップを見ることができる。2004年にフロリダのグレイハウンド場でレース犬が競走馬から感染したのが最初のケースで、その後州をまたいで感染が拡大していった。
今年はニューヨーク、テキサス、フロリダ、サウスカロライナ、ペンシルベニア州で流行しており、犬の飼い主たちの懸念も広がっている。
獣医はこの深刻な状況に対し、すべての犬がワクチンを接種する必要はないが、社交的な犬やドッグランなどへ頻繁に行く犬は接種を考えた方がいいとアドバイスしている。
日本国内での感染はまだないようだが、外国人がペットとともに入国をすることもあるので、いつ犬インフルが日本で流行ってもおかしくない。
インフルだけでなく風邪も冬の時期はかかりやすいので、不特定多数の犬との接触は控え、咳やくしゃみなどの症状が続いたら迷わず獣医に相談した方がいいだろう。
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